【注意】宇佐の貝堀り渡し船は終了しているので天皇洲には行けません
かつてのゴールデンウィークの風物詩 といえば、そう潮干狩り。
一年で最も潮の満ち引きの大きな春の大潮の時期は、高知県の沿岸はアサリを掘る大勢の家族で埋め尽くされていました。
ここ宇佐では特にアサリが多く、沿岸だけでなく潮が引くと海の中に現れる洲へと船で渡る貝堀り渡し舟が有名でした。
天皇洲の由来
高知県土佐市宇佐と須崎市浦ノ内の境目の海側には干潮になると学校の運動場くらいの広さの「洲」と呼ばれる砂浜が現れます。この洲は昔は馬鹿なくらいたくさん貝が取れるため地元では「バカ洲」と呼ばれていましたが、昭和25年に海洋生物学者でもあった昭和天皇が視察に訪れたことから「天皇洲」と呼ばれるようになりました。
天皇洲は天皇洲ではない!?
今でも多くの人が天皇洲と呼んでいる洲は、実は天皇洲ではなく「汐浜洲」という名前なのです!昔は天皇洲でもアサリが取れていましたが、アサリの数がだんだん減ってきて、最後の方は汐浜洲でしか取れなくなり多くの人が汐浜洲へ渡って貝を掘っていましたが、「天皇洲」のネームインパクトの強さから貝堀り=天皇洲に行こう!というイメージが強く残っているようです。
貝堀渡し舟 終了
貝堀りの渡し船は5年程前に営業を終了し、今はもうどこも洲への渡しはやっていません。ですが、インターネット検索で高知、宇佐、アサリ、潮干狩り、貝堀り、渡し舟などをキーワードに検索すると、過去に営業していた頃の渡し船に関する料金、営業時間、電話連絡先が掲載されている紹介ページが上位に出てきます。
何年も前に営業は終了しているにも関わらず、以前に天王洲、汐浜洲で潮干狩りをしたことがある人や、ネット上の過去の情報を見て来る人が後を絶ちません。
ゴールデンウィークやお盆休みになると必ず毎日数台~数十台の車が貝堀渡し船のあった広場へ入っていく様子が当店からも見えます。
当店へ「貝堀りはもうやってないの?」と聞きに来る人や、電話での問い合わせもよくあります。
県外の四国ナンバーの車も多いですし、中には近畿、関西方面から来た車もいたりします。
せっかく県外から来てくれたのに、残念そうに帰っていく姿がいたたまれません。
土佐市の公式ウェブサイトでも告知が出ています。
また天皇州渡船も行っておりません。ご迷惑をおかけしておりますが、現在あさりの復興に向けて活動しているところでありますので、ご協力・ご配慮をお願いいたします。
現在は、地元の有志や地域おこし協力隊が力を合わせてかつてのアサリフィーバー復活のため、アサリの養殖に取り組んでいます。
こうした取り組みにより天皇洲、汐浜洲のアサリは現在禁漁区域を設けており、渡し船が出ていないだけでなく、アサリを掘ってはいけないということになっています。
浦ノ内湾のアサリ漁復活に向け禁漁区の制定
また以前のように貝がたくさん取れるようになり、潮干狩り客で洲の上が賑わう光景を見ることができるようになれば嬉しいのですが、それまでは営業終了の情報が周知されて、そうとは知らずにやってくる人が少しでも減ってくれれば良いですね。
貝堀りの代わりに舟釣りはいかがですか?
貝堀りの渡し舟はもうないのか~、残念だな~、他に海の遊びはないかな~とお考えの方、遠方よりはるばる宇佐に来たのにお目当ての貝堀り渡し船が出ておらずがっかりしている方、船でのキス釣りはいかがでしょうか?貝堀りのシーズンは3月末~9月末頃です。
この時期の浦ノ内湾はファミリーフィッシングにぴったりの「キス」が釣れている時期でもあります。
キス釣りは比較的難易度が低い釣りで、初心者でも食いが良い時期には数にも期待できます。
30cm近くの尺ギスと呼ばれる大ギスが釣れることも!
キスは今や姿のまま店頭に並ぶことはなくなった高級魚で、釣りたての新鮮なキスの天ぷらは甘味があってふわふわ!
釣り人しか味わうことのできない極上の味です。
竹村貸舟店には免許のない方でも利用可能なエンジンが付いていないろこぎボートや、ライフジャケット、貸し竿、貸リール、仕掛け、エサ、氷、クーラーボックスなど、キスを釣りを楽しんで、釣ったキスを持って帰るのに必要な道具は一通り揃っているので、手ぶらで来ても釣りができちゃいます!
釣った魚を港に戻るまで活かしておくことができる生け簀(イケス)付きの和船。
免許不要なタイプは上の写真の船からエンジンを取り外したものとなります。
大人10人程が乗れる雨除け日除けのテント付きの屋形船で船頭付きでキス釣りを楽しむこともできます。
(船頭付きは要予約)
ただし、ゴールデンウィークや盆休みなどの大型連休は多忙が予想されるため、小舟の方でも事前に予約をお願いします。
悪天候の場合は前日になってのキャンセルも可能ですので今からのご予約お待ちしています♪
予約の際は、『お名前、人数、出船時間、行先(湾内、沖)、エサがどれくらい必要か』などをお知らせください。
■寄稿元:竹村貸舟店
住所 | 高知県土佐市宇佐町宇佐36-77 |
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問い合わせ先 | 088-856-3715 |