高知ゆかりの地がたくさん!東京都内を巡ってみたパート2【東京都台東区】
前回、「高知ゆかりの地がたくさん!東京都内を巡ってみたパート1」ということで東京都千代田区・中央区を中心に高知ゆかりの地を訪ねました。
今回は、台東区にある旧岩崎邸庭園をご紹介したいと思います。
この建物と庭園は、高知県出身の三菱財閥創設者 岩崎弥太郎が明治11年頃に購入し、現存する建物は明治29年頃に長男の岩崎久弥がの本邸です。
昭和36年に重要文化財として指定を受け、その後追加で昭和44年に館内の一部も重要文化財の指定を受けました。東京メトロ 千代田線 湯島駅のC13出口から徒歩約5分ほどの距離にあります。
駅から歩いていると長いレンガの塀が目印になります。このレンガにも秘密があるのですが後ほど紹介したいと思います。
道なりに歩くと一つ目の案内板があります。この案内板の柄ものちほどご紹介したいと思います。
さらに案内通りに歩くと入口に到着します。
さて、先ほどレンガの塀は、入口の裏側に来ると黒い塀が一部だけあります。
当初はレンガを積み上げた耐水・防水性に黒漆喰仕上げの塀だったようです。耐震補強工事の際に発掘されたようで一部が復元されています。当時だと黒漆喰の工法は蔵などに用いられていました。
レンガの塀を過ぎると旧岩崎邸庭園に行けるのかなと思ったらさらに上に登らないといけません。約5分ほど歩きます。
歩いている途中にログハウス風の建物があります。なんでしょうか。あやしい・・・。
坂を登り切ると岩崎邸 洋館がお出迎えしてくれます!残念ながら内部は写真撮影が禁止されているため外見だけの写真しか撮影できませんでした。
洋館は、木造の2階建てとなっていて、立ち入り禁止ですが地下室もあるようです。設計したのはイギリスのジョサイア・コンドル。
ヨーロッパ式と近代日本住宅が融合した西洋木造建築です。当時は、多くの西洋建築が建てられたのですがこの洋館では金唐革紙という壁紙が施されてたようです。
金唐革紙とは、和紙に金箔を貼り付けて、版木に当てて文様を打ち出し、細かい装飾も全てを手作りで製作する壁紙です。
先ほどの案内板の柄も復元された金唐革紙を印刷した看板でした。本物は金色が鮮やかで本当に優雅に輝いていました。
洋館裏は広い庭園となっていて季節毎に金唐革紙作りを体験したり、お茶会や様々なイベントが行われています。
旧岩崎邸庭園で行われている詳しいイベントは下のページから確認することができます。
■旧岩崎邸庭園 イベント情報
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html
坂を登る最中にチラっと見えたログハウス風の建物。実は、今でいうビリヤード場だったようです。当時、スイスの山小屋を参考に建てられた木造建物です。
洋館から少し離れているので外に出てわざわざ移動するのが大変そうですが洋館から地下道が繋がっているらしくよく考えられた建物だなと思いました。
内部は、こちらも一部復元されていてとても落ち着いた雰囲気の撞球室だったんだなと見学した際に感じました。壁紙も金唐革紙が施されてということで本当にお気に入りの壁紙だったようです。
洋館の室内は当時のまま保管されていて岩崎家の方々がどのような生活をしていたのが分かりました。室内撮影禁止ということで実際に目で確かめてみてください。
帰りは雨も上がり緑も沢山ある旧岩崎邸庭園ですがちょっとした散歩にもいいかもしれません。
入園料は、一般及び中学生が400円。65歳以上が200円。 小学生以下、東京都内在住・在学の中学生は無料となっています。
また、みどりの日の5月4日と都民の日の10月1日は無料公開日となっているのでその日に行くのも狙い目です!
次回は、坂本龍馬が訪れた品川区周辺をご紹介したいと思います。
■旧岩崎邸庭園 詳細情報
http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/index035.html
■旧岩崎邸庭園 所在地